森田流の原点、「きっかけは飼い主さんからの言葉」

森田流の原点、「きっかけは飼い主さんからの言葉」

「言うことは聞くようになったけど、訓練をする前のほうが扱いやすかった」訓練の依頼を受けた飼い主からのこの一言が、森田さんの犬のしつけに対する方針を180度転換させたといいます。

以前、警察犬訓練所につとめていた森田さんは、しつけを競う大会では数々のトロフィーを獲得する凄腕で、犬のしつけには多大な自信を持っていました。

独立して「ドッグトレーニングロード」という犬のしつけ教室を立ち上げるのは自然の流れでしたが、そんな矢先に依頼主からのこんなシビアなコメントをもらいます。

森田さんは、「なぜ自分は犬のしつけをするのか?」という根源的な問いと向き合う試練の時期を経験します。

「競技会にでてそこでよい成績をとることがプロの価値ではないのか?」そんな自問自答の日々。

それから犬の心理学、ストレス学、海外で行われている犬のしつけ方などを徹底的に勉強して、犬の習性、本能を様々な角度から学びます。

そしてついに、「犬のしつけは犬の習性に合わせることが一番だ」という結論に達し、"犬と人間の信頼関係を育てる犬のしつけ方法"を開始したのでした。

今から約17年前のことです。

失敗にめげることなく、それを徹底的に分析することによって学びを得て、そこから人知への貢献となる新しい価値を生み出す。

すこし大げさな言い方をすれば、森田さんの快挙には、科学者のそれに似た"開墾精神"のようなものが見られると思います。

これがきっと、多くの体験者にえも言われぬ感動を与える源泉のひとつとなっているんでしょう。


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