もっと犬のことを知ろう(1)犬のルーツ

もっと犬のことを知ろう(1)犬のルーツ

飼い主のみなさんに質問です。

「そもそも犬とはどんな動物なのか?」という疑問を、犬のルーツをさかのぼって考えたことがありますか?人間中心の価値観に慣れてしまっている私たちですから、その道の研究者やペット関係者でなければ、そんな根源的な問いを発したことのある人は少ないはず。

犬が私たち人間とは異なる種族であって、違う意識構造や行動パターンにしたがっているという事実は、私たちにとって最大の盲点です。

ですから、恋人や大切な人を理解しようと努力するように、あなたの愛犬をもっと根源的なところから理解してあげようではありませんか。

今から約6500万年前、「ミキアス」という肉食哺乳類の共通の先祖になる動物が生まれたのが、犬のもっとも古い起源だといわれています。

それから、これが草原生活に適した形に進化して、約2600万年前に「トマルクトゥス」という動物が生まれました。

これが、オオカミ、ジャッカル、キツネ、タヌキなどいわゆる犬族の先祖になります。

これらの動物たちは、森林をでて草原を活動の場とし、その狩猟者としての生活を通じて、細い四肢など持久力重視の走行に適した体を発展させます。

それから、この犬科の動物から人間が選択交配を重ね、自分たちの生活に必要な犬に改良したのが、いわゆる狭義での犬=イエイヌです。

なぜ犬が人間の最大のパートナーとして起用されたのかというと、それは、犬が人と同じく社会性を持つ生き物であるからといわれています。

群れのリーダーにしたがって行動する習性が遺伝子レベルでそなわっているため、人間をリーダーとしての秩序に組み込みやすかったのです。

こうして、人に家畜化された犬たちは、住居の見張りをしたり、狩猟の補佐をしたりして、長い年月をかけて、人間をリーダーとした行動様式を発展することになります。